今月の1日早々に成婚報告に来てくれたカップルがいます。 私達の推薦で3月1日にお見合いされたお二人さんです。
条件は揃っているのに何故かしらよいご縁に恵まれずにいたお二人さんでしたが、私達が自信をもって推薦した期待に違わず、お見合いした後はスンナリと交際にはいることになりました。
しかし、、この二人の間には最初から大きな障害が横たわっていました。 それはなにかといいますと、二人の間の物理的な距離、“遠距離”という問題です。 昔から遠距離恋愛はなかなか成就しないといわれており、この点だけが私達も気がかりでした。
彼の住まいは県北のA市で、彼女の住まいは県南のB市。クルマで行くと大体4~5時間ほどの距離があります。高速バスを使うと福岡まで行けるだけの時間がかかる距離です。
身長180cmのスラリとした長身でイケメンの彼が38歳まで独身でいたことの最大の理由の1つは、彼が県北に住んでいるということでした。
宮崎市や県南の人からみると県北は交通事情が大きく災いしてか『遠い所』といったイメージが強く定着しており、宮崎市や都城市に住む会員さんに勧めても『A市だとお付き合いするのが大変だから…』となかなかお見合いを受けてくれる女性がいませんでした。
おまけにそれまでの彼を取り巻く環境は学校も職場も圧倒的に男社会で、女性と接触する機会が非常に少なかったため、女性の取扱いはハッキリいって下手!
従ってたまにお見合いをしても彼が無口であるため、なかなかうまくいきませんでした。 仕事では積極的でバリバリの彼も異性に関しては全くオクテで消極的! 流石に見かねて会話の重要性についていろいろとアドバイスしました。
その後彼とお見合いした女性に彼のことをきいてみると、会っているとき彼は自分から積極的に話をしようと一生懸命努力しているように見受けられ、その態度には好感がもてたそうです。 不幸にして距離的な問題から実りはしませんでしたが…。
必要だと思ったら苦手だと思ってもそれに向かって努力する真摯な態度…。私達はそんな彼のことが大好きです。
一方彼女の方はどうかといいますと、職場が既婚者の男性と、残りは女性という結婚にとっては非常に芳しくない環境! おまけに、プライベートでも合コンに参加したり、飲みに行くというわけでもなく職場と自宅を往復する真面目一方の女性だっただけに、なかなか男性とお付き合いするという機会にめぐまれなかったというよくあるパターン。
かといって決して彼女がモテないブス子ちゃんということではありません。彼女自身は目鼻立ちの整った美人さん。明るくはきはきして感じのよい女性です。 そして何よりも素敵なのは、立派なキャリアと実力を決してひけらかすことのない謙虚さと優しさに満ちた女性であるということ。 人と人とのお付き合いでは何が一番大事かということの分る聡明な女性。私達はそんな彼女が可愛くてなりません。
ところで実のことをいいますと、このお二人は1月の終わりに開いたパーティーにいずれも出席していたのですが、そのときはどういういわけかマッチングしていませんでした。
パーティーの後、妻と申込みカードを整理していたときに、ふと心に閃くものがあり 「この二人はどう思う?」 「あぁ、そうねえ。確かにこの二人なら合うんじゃないかしら?」 ということで早速お二人さんに打診。 結果3月1日にお見合いすることになり現在に繋がったという次第です。
そんな彼と彼女が『遠距離』という障害を乗り越えて3ヶ月で成婚に辿り着いた背景には、意外や意外、トイプードルのワンチャンの存在が大きかったように聞いています。
すなわち、前々から欲しいと思っていたトイプードルのワンチャンを丁度彼と交際を始めたころに彼女が購入されたそうです。彼女としては初めて小犬を飼うということでわからないことばかり。
一方彼の方はずっと以前からラブラドールの大きい犬を飼っていて犬に関しては非常に詳しいということで、彼女がことあるごとに彼に、犬の飼育方法について相談の電話をいれたとのこと。
今となってみるとワンチャンの飼育についてききたかったのか、彼の声が聴きたかったのかは分りませんがそこのところは詳しく詮索しないことにしておきます。 彼女のみぞ知る…
そんな時彼はいつも優しく丁寧に彼女の質問に答えていたそうで、そんな彼の態度に信頼とともにふつふつと強い愛が芽生え…(この辺になるとかなり私の脚色が入っていますから、そのつもりで読んでください)、遠距離恋愛の時に必要なコミュニケーションはバッチリとれていたようです。
そして、極めつけは彼が仕事が忙しいにも拘わらず、B市ビジネスホテルに一泊して2日続けてのデートをしたこと。
そのことを、二人のことを心配して彼に電話をいれた妻から間接的に聞いたとき、『そうかあ、彼はそこまでやったかあ。これで決まったな』と私は小躍りして喜んだものです。
『結婚』というのは人生の一大事、何かの片手間に、暇があったら取組むといったようなものではないと思っています。
ここぞと思ったら周囲の方々のご理解のもと、二日もかけて彼女に会いに行った彼の行動に私は彼の本気と誠実さ、そして彼女に対する愛情の深さを感じとったという次第です。
そしてそのあとには彼女がA市を一泊二日で訪れて彼とデート。そのときに彼がプロポーズ。彼女が『よろこんで』と答えたとか…。(この辺も私の脚色ですが…)
そしてお見合い日から丁度3ヶ月目に成婚報告にエントリーにきてもらったという次第。 ほんとに嬉しかったです。自分の身内の結婚ガ決まったような感激でした。
結納が7月中旬、結婚式は9月の下旬に決まったそうです。 おめでとう、本当におめでとう!バンザ~イ!祝電待まっちょってよね~。
哲