今年も12月がやってきて早や半ば…。12月というと、例年ですと、師走、ボーナス、歳末商戦、ジングルベル、クリスマス、華やかな夜を彩るイルミネーション、忘年会…とかいった言葉が浮かんできて心がいつしかウキウキしてくるそんな月かと思われますが、今年は一転、世界中を不景気風が吹きまくり、日本でも内定取り消しとか派遣社員や契約社員の契約打ち切りとか暗い話ばかりが蔓延するこれまでにない師走となっています。
そんな中、エントリーでは今年もこの12月にイルミネーションの飾りつけをすることにしました。
こんなご時勢だけに今年はどうしたものか?と初めは迷いました。
それによくよく考えてみますと、飾りつけをしても家の中にいる私達家族は点灯した時と、消灯する時に見て楽しむだけです。
パーツをそろえるのにはかなりの費用がかかりますし、電気代もバカになりません。これを取り付けるのも基本的にはホームページ同様、自分達の心をこめた手作りの飾りつけにしたいとの思いから私達夫婦が仕事の合間を縫っての作業です。
寒風の中、屋根に登ったり(これは奥さんが頑張って登ってます)、グラグラゆれる高い脚立のうえで作業したり(私の担当)というのは結構大変です。
正直なところ、『やめちゃおうかな?』という思いが頭の中をよぎらないでもなかったのですが、『ちょっと待って!』とそんな自分を引き戻す強い力を感じました。
そもそもこのイルミネーションの飾りつけをしようとおもったのは、私がサラリーマン時代の最後の3年間を過ごした神戸でルミナリエという光の彫刻作品を見たから…。家族で見に行く機会があり、そのときのズシンと心に響いた感動が忘れられなかったからです。
そもそも『ルミナリエ』というのはイタリア語の『祝祭の為のイルミネーション』ということばを語源とし、『光の魅力を駆使した建築物』を起源としているそうです。
特に私達家族が行った『神戸ルミナリエ』は阪神・淡路大震災の起こった1995年の12月に初めて開催され、大震災犠牲者の鎮魂の意を込めるとともに震災で打ちひしがれた神戸の町と市民に大きな夢と感動を与えたことで知られています。
今度もそのときの感動の瞬間を思い出したことと、昨年のブログに来年は“愛”というテーマで飾りつけをしますと宣言した手前もあり、また、こういう厳しいご時世だからこそ、一瞬の間であってもこういうささやかな『癒しの空間』があってもいいんじゃないのかな?ということで気を取り直し約束通り“愛”をテーマに飾りつけをすることにしたという次第です。
”愛”をテーマ…と言葉でいうのは簡単ですが、それをどういう風に表現するかについては、錆び付いた頭の私には難しい課題でした。
良い考えも浮かばないので、取り敢えずそういったパーツを扱っているお店にいったら赤色のハートの形の中にLOVEと描いてあるパーツと、白いハートの形をしたちょっと大きめのパーツがありましたので『あー、これこれ。“愛”がここで待っててくれたじゃないか』ということで早速それを購入しました。
そんなわけで、なんとも安直な表現方法に落着きましたが、まあ、私達の実力というのはこんなものです。
その他いろんなパーツを買い揃え、昨年までのパーツと合わせて飾りつけをすることにしました。
寒風の吹きすさぶ中、私達夫婦と近所に住む私の姉と3人で屋根の上に登ったり、高い脚立の上に上っての作業は丸3日間の時間を要しました。
その間お見えになるお客様の相手をしながらの作業につき、なかなかはかどりませんでしたが取り敢えずなんとか一応の格好だけは整えることができました。
今年は4日が点灯式ということになりました。暗闇の中で点灯しますと舞台裏の配線やコードを這わせる支柱などが隠れてしまうので結構さまになって見えるものです。
散歩途中の人たちが綺麗だなあといって携帯を取り出して撮影したり、通りがかりの車が家の前でわざわざ停まってこのイルミネーションを眺めてくださる光景を目の当たりにしますと、『やってよかったなあ』とつくづくそう思います。
また作業中に近所の人達から『ご苦労様です。楽しみにしてますから頑張って下さいね』と声をかけられると、そのたびに疲れがすーっと引っ込んだりとにかく大変な3日間でした。
それにしても他人様に喜んでいただけるというのはほんとに嬉しいことです。
出来たら年内は飾り付けを続けようと思っています。このブログをご覧になった方は機会がありましたら、この“大塚台のルミナリエ”を見に来て下さい。
また、デート途中のエントリーの会員の皆さんは、お二人でピンポーンとならしてコーヒーでも飲んでいって下さい。
OBの皆さんも是非遊びに来て下さい。
今年は裏の竹林にもホタルが飛び交っているような風情のある仕掛けもつくっています。是非遊びに来て下さい。待っちょるかいね~。
点灯時間:17;30~21:00前後(雨の日を除く)
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