9月のとある土曜日の午後、前日予約された34歳のA子さんが訪ねてこられました。
『エントリーに訪ねてみようと思われたきっかけはなんですか?』との私の質問に対し彼女は 『弟なんです。弟がいいところがあるようだから一度行ってみたらいいよといってエントリーさんの新聞広告の切抜きを渡してくれたのが直接的なきっかけです。』
どういうことかとよくよく事情をきいてみますと、2歳年下の弟さんは彼女がなかなか結婚しようとしないのを心配していたらしく、会社で親しい先輩にそのことを話したところ、 『それだったらいいところがあるようだよ』 といってその翌日に新聞の切り抜きをもってきてくださったとのこと。それで弟さんが会社から帰ってくるなり、彼女に渡してくれたのだそうです。
私が感動したのはそのあとの彼女の話でした。彼女曰く、
『実は私も、何ヶ月も前からエントリーの広告が出るたびになんとなく気になって、家族のものにも知られないように黙って切り抜いて持っていたんです。だけど、こういうところには行ったことがなくて不安だったので行きたいという気はあったものの行動に移せないまま切り抜きだけが何枚かたまっていたんです。そんなときに、いいところがあるといって渡してくれた弟の切抜きが私が持っていた切抜きと同じだったので、何か運命的なものを感じ、翌日予約の電話をいれたという次第なんです』
その話を聴いて私は、くすぐったいような、えもいわれぬ嬉しさに包まれ本当に幸せな気分にひたることができました。それにしてもどうしてその先輩はエントリーのことを良いところといって弟さんに紹介してくださったんだろう?どう考えてみてもその先輩という方に面識はありません。 『自分達は本当に見も知らぬ方々から良い所と評価していただけるような活動をしているんだろうか?』 正直私達には良くわかりません。
キャリアもそんなにあるわけではありません。高校を卒業後東京の大学に進み長いこと県外に出ていた関係もあって県内に知人も多くはありません。 ただ、地味ではありますが、当たり前のことを当たり前に実行し、当たり前の結果がでるよう着実に精一杯努力してきたと、これだけは自信をもっていえます。
いずれにしても今回のことはこれはたまたまのことだったのかもしれませんが、こういう風に、私達の活動を理解してくださる方がいらっしゃるということを知ったことは私達にとって大いに励みになり、もっともっと頑張っていこうという気持になりました。
お陰様で入会者数は日本仲人連盟九州地区全支部の中にあって昨年に引き続き今年もダントツの首位となり、成婚者数では全国トップテンの中に入る想定外の実績を上げることはできています。
彼女はシステムを一通り説明したあと、すんなりと入会申込み書にサインしてくれました。 よ~し、このお嬢さんにも絶対に良いお相手が現れるよう、全力でバックアップするぞ~。 決意を新たにすることでした。